まず一言、衝撃の大きい作品だった。
単なる白人VS黒人映画ではないのは、見てよくわかった。
白人に恋する黒人も逆もいたし、黒人警備員が白人の州兵達と仲良くする場面もあったし、そういう意味ではリアリティがあったと思う。
ただ、白人デトロイト警察官の差別主義にまっこうから対抗できなかったのは見てていたたまれなかった。
白人の州兵が銃を撃ったようにして、ひどい尋問されてた黒人を逃がしたり、警備員が警察には逆らわないように促したのもあの状況ではものすごいファインプレーだと思う。
差別の怖さも描かれていたけど、力に抵抗できない人間模様がかなり描かれててそこがリアルだった。
州兵も最初は正義感あって、尋問を見ていた(州兵や黒人警備員がいなかったら、尋問されてた容疑者たちは差別主義デトロイト警官にもっと殺されてた可能性が高い)と思うけど、人が殺されたらこれ以上責任を負いたくないからということで逃げちゃったし、ミシガン警察?も人権問題が発生してるって分かった途端に関わらないように去っていったし。
こうゆうことは他人事ではないはず。
事件後に黒人警備員が殺害を疑われたのは、差別感情が原因でそこはとても悲しかったなぁ。
いろいろ考えさせられた映画でした。